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8月26日(木)

昨夜モーニングコールを頼んだ。しかし、あのフロント大丈夫かな、とNさんが心配したとおり、今朝のコールはなかった。
やっぱり鳴らないやん、と文句を言うNさんの声で目を覚ます。
年寄りは早起きだからモーニングコールなんて要らないやん、と心の中でツッコミを入れる、朝6時半。
電動カーテンを全開すると、曇り空が広がっている。おお、台風は去ったみたいだ。
身繕いして代替便のチェックインカウンターへ。

待合室の椅子に、「ヨッコイショウイチ」と古臭いかけ声で座るNさん。
横井庄一さんなんて懐かしいねと笑うと、彼は餌に食いついたぞとばかり喜々として話し始める。
ある時電車の中でこんな夫婦連れを見かけた。
旦那が「ヨッコイショウイチ」と座ると、その奥さんは一緒に座りながら「アー気持ちン良し子ちゃん」と相づちを打つ。
絵に描いたような夫婦善哉だったという。
それがすっかり気に入って、彼の職場でも流行らせているのだ、と手柄顔で語る。
「だから、僕がヨッコイショウイチって座ったら、キモチンヨシコチャン、て言って座らなあかんで」
言うかー!あほらし。

ワイワイゆーてるうちに高雄行きの出発だ。
小振りの機体だ。
水平飛行にはいると飲み物のサービスが始まった。
僕は蜂蜜と菊のジュースにする。
菊って・・・
恐る恐る飲んでみると、基本的には蜂蜜水だが、微かに菊というかお墓の匂いがした。 お墓ジュース。
台湾への期待感が高まる。



高雄に着いた。ここでようやく入国となる。
お定まりのパスポートコントロールや税関検査の他に、何かの器機を置いたコーナーがあり1人ひとりビデオカメラで乗客を監視している。これはSARS対策だろう。パソコンのモニターで赤外線画像をチェックし、顔の体温を調べているようだ。
ここで、僕は係官においでおいでをされた。え、オレ熱あるのかな。眠いから?二日酔い?
係官は不安な僕の耳の穴にいきなり体温計らしき器具を突っ込んだ。ひえっ。
ピピッとか音がして係官は器具を取り出しチェックする。どうなんだ。
彼は首をひねり、無言で再度僕の耳に突っ込む。ひわっ。
ププッと音がして、今度は係官も頷き、解放される。
牛になった気分だ。
無事通過できたNさんは
「良かったー。あんなん突っ込まれたら、耳ダレ移るわ。」
とか言って同情もしてくれない。

さあ、ようやく台湾だ。高雄だ。嬉しいな。わーい。
まず空港内の案内所で観光パスポートをもらう。
今年は偶然「台湾観光年」にあたり、様々な行事や観光客への特典提供などが行われている。僕もたまたまネットで知ったぐらいだから、あまり知られていない。もっと宣伝すればいいのにと思う。
その一環として、レストランや観光施設のクーポン券などが冊子になっている観光パスポートを観光客にくれるのだ。これに故宮博物院の無料入場券も付いており、それがお目当てだ。

まずはホテルに向かう。
初めての国で乗る初めてのタクシーは緊張する。微妙な最新相場はガイドブックを見ても分からないし、その国の治安の悪さ加減も知らない。何と言っても大抵の国でタクシーの運ちゃんの評判はよろしくない。
しかし、事前情報では台湾のタクシーはまともで、かつ安いと聞いた。
空港前のタクシーに乗り込み、英語が分からないようなのでガイドブックを見せてホテルへ向かう。ちゃんとメーターを倒したのを確認。

空港を出て、とんよりとした曇り空のもと、タクシーは次第に市街地へと入り込み、やがて目の前に超高層ビルの姿が現れる。高さ378mの東帝士85国際広場大楼だ。ビルの真ん中に穴があいているデザインは風水の関係だ、とNさんがどこからか仕入れたウンチクを披露する。
ここの38階から上が、僕らが泊まる高雄金典酒店(THE SPLENDOR KAOHSIUNG)だ。
タクシーはビルのアプローチに滑り込む。
料金はメータープラス6元、これは空港入場料かな、計240元だった。
1元(正式にはNTDニュー台湾ドル)は約3円ちょっと。だから800円ぐらいか。
30分以上走ったろうから、日本に比べるとかなり安いな。



フロントのある39階まで高速エレベータで一気に上る。
Nさんが持っているバウチャーを渡し、チェックインする。どうも昨日の分のキャンセルが伝わってないようだ。台風のせいだと説明するとすぐ納得。クーポンは2泊分あるが、1泊でいいのかと聞かれる。予定どおりに考えているので昨夜分のキャンセル止む無しとする。キャンセル料100%だが、昨日はタダで泊まったからね。
チェックイン手続きを英語でカッコよく行う僕の背中で、Nさんが
「なるべく高層のいい部屋にしてもらってや」
とかうるさい。
その旨伝えると、分かりましたよと笑顔。
Nさんが
「眺めのいい部屋もお願いしてや」
と追い打ちをかける。
って高層ビルだからどこでも眺めはいいのではと思いながら、要望を伝えると、書類作業中で無視された。わざとだと思う。
結局56階の部屋になる。ホテルは70階まであるが、同じクラスでは確かに一番上の階のようだ。

部屋は、驚くほどではないが、満足できる広さがあり、ユーティリティーも結構高級だった。
ドアに張っている避難経路確認用の平面図を見て、建物構造のせいで自分たちの部屋が他の部屋より柱一つ分ぐらい微妙に広いいことを発見する。我々大いに喜ぶ。
この場所は割と港に近いところなので、ハーバービューかシティービューになる。僕らの部屋はシティービューの方だった。その方が街並みが見られてボクは好きだ。
窓から見下ろすと、足がすくむほどの高さだ。

階数だけでは高さは分からないから単純計算してみると、このビルは348mで85階建て、1階部分のみ2層分の高さがあると仮定すると、この56階の高さは
348m×(56階/86階)=約227m
日本のビルで言えば高さ11位の新宿三井ビルが225m55階建てだから、その屋上ぐらいにいる計算になる。
もちろんこのビル自体は日本1位の横浜ランドマークタワー296mより遙かに高い。
因みに世界一は同じ台湾のTAIPEI101ビル(台北)で何と509mもある。



そういえばお腹が空いた。朝食がまだだった。
お粥でも食べようと外に出てみるる。
むっとする熱気に初めて触れる。
「台湾に来たんだー」と感動する僕に「大阪の方が暑いで」とにべもないNさん。
空は雲に覆われ、時折ポツポツと小雨が顔にかかる。まあこのぐらいなら傘無しでも何とかなりそうだ。台風に比べりゃよっぽどマシだ。

街に一歩踏み出した瞬間から、もう目につくもの全てが面白い。わくわくする。
色々な商店や食べ物屋台、モダンな銀行の隣で下着姿のオヤジが煙草片手にブラブラしている。意味が分かりそうで、微妙にはずされる漢字の看板群。現代と伝統文化の同居、せめぎ合い。
あり得ない色彩の中を、スクーターの群れが疾走する。





興奮して写真を撮りまくる僕に、Nさんが腹減ったから写真は帰りにしいや、とせかす。
渋々お粥屋探しを優先する。
麺類の店はたくさんあるがお粥専門店は見あたらない。まだ時間が早いせいもあるのかな。
ちょっと遠いがガイドブックに紹介されている店まで行くことにする。
ぶらぶらと2キロ以上歩く。暑いし遠いし腹減るしでオジサン達はカナリ疲れた。



お目当ての店は、こぢんまりとした大衆食堂のような構えだ。道路に面してガラスケースが置かれ、各種の具材が並んでいる。
店の奥にはいくつかテーブルと丸椅子があり、指さして選んだ具材をここでトッピングして食べるシステムのようだ。
お粥はでお米の粒が残っているぐらいの加減で、きれいな黄色い芋が混じった芋粥だ。
ケースをじっくり見てみるが、よく分からない具材も多い。
ごまめ、シラス、メンマ、青菜、豆腐のようなもの、など結局ワリと正体が分かるものを選んでしまった。
温かいお粥に、テーブルにたくさん並んだ皿から好きな具を載せて味わう。空きっ腹にしみじみと美味しい。
台湾グルメとの幸せな出会いだ。
店の人も感じがいいし。Nさんはお粥をお代わりした。
これで二人で145元。500円ぐらいか。安いなあ。




満足して、帰路に着く。相変わらず相当蒸し暑い。
途中でたまらず目についたスタバに入る。カフェやファーストフード、コンビニなどは、随所にたくさんある。その辺はあくまで現代の都会だ。
カフェラテとマキアートを頼むと会計は195元。
お粥より高いじゃないの!何となく罪悪感を覚えながら冷たい飲み物をすする。



一息ついて、また歩く。
所々の建物の前で、お供え物を出して飾り付けてある。
さらに、缶の中で火をおこし、紙の札束を燃やしている。
僕らの滞在中にわたって、どこへ行ってもそんな光景にぶつかった。
たぶん、盂蘭盆会という文字も見たから、お盆の風習なんだろう。
商売繁盛とかにも関係があるのかも知れない。
台北中心部の大銀行のビルの前でもやっていた。中国圏らしい。




色彩で目をチカチカさせながら、道を歩いていると、トラックで焼き芋を売っていた。いい匂いだ。
しかし馬鈴薯と書いてある。じゃがいも?不安だったが買ってみる。一つ50元。
コンビニにも入ってみる。やはり品揃えが微妙に違う。マンゴープリン、ウーロン茶、強力グミを買う。
レジで袋が要るか聞かれる。環境対策らしい。もらうと1元プラスされていた。




ホテルにたどり着くころには、もう汗びっしょりだ。後ろを歩くNさんが「何かスイ匂いがするで」と僕を非難する。「スイって・・・え、酸いってこと?うっそ!」と自分でクンクンすると、確かに少ーし汗くさい。キミだって加齢臭がしてるよっ、と言い返そうとして止めた僕は大人だ。と感心しながら、部屋にたどり着く。
そんな二人が部屋の前で呆然と立ち止まる。
ここの鍵は暗証番号を押すタイプだ。その番号を二人とも忘れたのだ。忘れないように語呂合わせも作っていたのに、その言葉が出てこないのだ。
3分ぐらい考えてようやく思い出す。キーワードは「コロニー」、5621号室。
年は取りたくないね。

酸いと言われたからではないが、早速シャワーを浴びてサッパリする。
さて、気になる焼き芋を食べてみる。皮を剥ぐと、ビックリするようなオレンジ色をしている。サツマイモの一種であろうが、こんな色は見たことがない。味はサツマイモを濃厚にした感じで、とてもおいしかった。



Nさんは疲れたからちょっと眠るというので、僕はインターネット接続にトライしてみる。部屋の案内書に従い電話回線のモジュラージャックに繋ぐ。でもモデムの調子が悪いのかうまくいかない。
何となく机の下に目をやると、LANコネクタらしきものがある。でも案内書には何も記載がない。試しに繋いでみるとあっさり繋がった、しかし料金体系が分からないので、すぐ切る。

ところで明日の阿里山行きは大丈夫なんだろうか。TVでも台風被害状況のレポートが延々と流れている。今回は山岳地帯が多く被害に遭っているようで、阿里山も山岳地だから、どうなっているのか不安だ。だいたい、たどり着けるのだろうか。
阿里山へは麓の駅から山岳鉄道に乗り換えて行く予定だった。この山岳鉄道が、スイッチバックがあったり、鉄道マニアにはたまらない名物になっている。それも楽しみにしていた。人気があって便数が少ないので、切符が取れないかも知れないが、バスもたくさん出ているから、心配ないね、と話していた。
ところが、昨夜のニュースでは阿里山への道路が寸断されている映像が映っていた。

明日の予定にかかることなので、そろそろ確認しなくては。
一眠り明けのNさんにもせっつかれて、フロントで聞こうと下りてみる。しかし、ちょうどチェックインラッシュの時間らしく従業員はてんてこ舞いのようだったので、引き返す。

こうなったら、電話で聞いてみよう。
まず阿里山鉄道の始点である麓の嘉義駅。
明日の阿里山鉄道の予約は出来ますか。と英語で聞いてみる。年配の人のようで、中国語でボソボソ喋るのみ。英語英語と何度も言うと、しばらく沈黙があり、若い声に代わった。こちらは英語大丈夫なようだ。
聞くと、阿里山行きは台風被害で全て運休中、復旧は来月以降になる見通し。
やはりそうか。じゃバスはどうなんだと聞くと、バスターミナルの番号を教えてくれた。
かけてみる。また殆ど英語がダメな人だったが、事情をすぐ察してくれて「阿里山?No bus!」と一言。
だめかー。阿里山は陸の孤島状態になっているようだ。どうなるんだ俺たち。
電話ついでに帰国便のリコンファームも済ませる。

Nさんと相談の結果、阿里山は諦めるしかない、明日のホテルはキャンセルする、高雄にもう一泊する、と決める。
阿里山のホテルの前日キャンセル料は40%だ。台風のせいとはいえしっかり取られるだろう。政府系ホテルだから融通はきかないっぽい。ここの延泊料金は予定外だったが、状況から見てやむを得ないだろう。

そこで、ぼくはハタと膝を叩いた。
ここのホテルバウチャーは2泊分となっており、一日目は台風のせいで実際には泊まっていない。だから、日にちがずれたことにしてくれれば、タダで済むのではないか。ダメモトでトライしてみる価値はある。よし。

頭の中で一所懸命英語を組み立てながら、フロントへ乗り込む。
にこやかな女性スタッフに第一声を切り出そうとしたら、「日本の方ですか、日本語でどうぞ」と言われる。なんと日本人スタッフだった。
ホッとして話そうとすると、後ろに控えていたNさんが「日本語なら任せてや」と前に躍り出て、交渉を開始した。
バウチャー使用での延泊については、上司らしき人としばらく相談し、結局OKとなった。やったー。
ついでに図々しく阿里山のホテルのキャンセルも頼んでみたら、電話をかけてくれた。流ちょうな中国語だ。海外で働く日本人女性、格好いいなー。
結局、インターネットによる予約はインターネットでキャンセルしてくれとのこと。キャンセル料はしっかり取られるようだ。
しかし、結果的に阿里山ホテルの返金分だけ、逆に当初計画より得したというカタチになってしまった。
また、部屋のLAN使用は無料とのこと。
日本語だと何てスラスラ複雑な話が出来るんだろう。改めてビックリする。
早速部屋に戻り、ネットから阿里山ホテルのキャンセルを入れた。
これで、明日一日は高雄に滞在と言うことになった。それもノンビリしていいかも。

夕食がてら台湾名物の夜市に行っててみることにする。
外は小雨が降ったり止んだりの空模様。
Nさんは傘を借りるという。僕はこのぐらいなら濡れてもいいかと借りなかった。
「後で土砂降りになっても、傘貸さんで」とNさん。

しばらく歩くうちに雨はすっかり上がった。






とっぷりと日が暮れた頃、高雄で最大の六合夜市に着く。
おおお、これが噂の夜市か。
普通の道がホコテンになっており、両歩道にズラリと屋台が並んでいて、蛍光灯やら白熱灯などの明かりが煌々と親し気に輝いている。道のセンターはなぜかスクーター置き場になっていて、隙間なく駐車している。
ここを、満員電車並みの人がそぞろ歩いてい、お祭りの縁日のようなすごい賑わいだ。その人混みの中に、子供を満載したスクーターなどが無理矢理分け入ってくるし、エライ騒ぎだ。
僕の中で好奇心の水位が急激に上昇してくる。



端から端まで一通り見物してみる。
様々な食材が目を惹く。麺類の店あり、焼き鳥あり、フルーツ系、デザート系、海産物、鍋類。衣料品やお土産屋などもある。要するに何でもあるのだ。
楽しい。わくわく。




ひとまず、暑いのでかき氷を食べてみることにする。
一つ40元。かき氷と言っても日本のようなあっさりしたものではなさそうだ。屋台のガラスケースに餡やらゼリーやら餅やらのトッピングが数種類並んでいる。
全部入りを頼むと、大きな紙コップにチャチャッと具を放り込み、そこにかき氷を山盛り被せて、最後に黒蜜をかけ回した。トッピングじゃなくてボトミングか。
屋台の横のテーブルに座って、シャクシャクかっ込むと、もう蒸し暑くてヘトヘトの身体に、この冷たさ、甘さが大急ぎで広がっていく。

時折ふんわりと額に吹く夜風が気持ちいい。道行く人も皆ニコニコしている。
何ていい空間なんだろう。夜市って。
パリのカフェも好きだった。中年女性のセンスはフランスが一番かな、なんて道行く人を眺めながらビールを飲んで午後を過ごしたことを思い出す。
確かに、こちらの夜市はガタガタいうテーブルに安いピニルクロス、プラスチックの丸椅子だ。紙コップのかき氷とプラスチックのスプーンだ。道行く人のファッションも、一昔前の商店街の衣料品店で買ったような色合いだ。
でも、この気の置けなさ、親しさ、豊饒さはどうだ。断然アジア的な魅力だ。





食前に軽く、のつもりで食べてみたかき氷は、お餅や団子がタップリ入っていて、これだけでお腹が一杯になってしまった。
この店の隣は、どうやら露店のマッサージのようだ。何台ものマッサージ台が並び、黒めがねをかけたマッサージ師達が客待ちをしている。100元で10分間。
Nさんが試してみたいという。
どうぞやってごらん。
僕は全然肩とか凝らない質なので、その間、辺りをぶらついてるから。
10分後に戻って、終わったNさんに聞くと、「100元ならこんなもんやろ」と、もひとつお座なりな感じだったらしい。
台湾と言えば足裏マッサージらしい。それもいずれやってみよう。



何となくお腹が一杯だが、まさか、かき氷一杯で本日の夕食終わり、というわけにもいくまい。
Nさんの希望で牡蠣入りの卵焼きを食べる。頑固そうなオヤジが、鉄板の上でヘラを使って手際よく作る。広島風お好み焼きを見ているような案配だ。
塾帰りっぽい中学生二人連れと相席になる。賢そうだ。受験競争での健闘を祈るよ少年達。
牡蠣も玉子も味が濃くて美味しいけれど、中華あんのソースが甘くてモヒトツかな。でも十分満足した。




今夜はこのぐらいで許してやるか。
ホテルからこの夜市まで3qぐらいの距離だ。
歩き疲れたのでタクシーで戻る。105元。

部屋でTVを見ると世間はオリンピックの真っ最中だ。
前回4年前のシドニー大会のときも、同じNさんとたまたま北海道旅行をしていた。サロマ湖畔のホテルで「めっちゃくやしー、金がいいですー」という歴史的名言に接し、腰を抜かしたっけ。
今、画面ではレスリングの試合をやっている。日本の放送局だ。
アンクルホールドという技の名前に反応して、Nさんが
「アンクルって叔父さんだっけ。」
と天然ボケ。
「違ーう。アンクルは足首っ。オジサン固めだったら・・・イヤな技だよ。」

長い一日だったなあ。
スカッチの心地よい酔いて、四肢がだるく痺れていく。

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