2003年7月19日(土)

きっかけ

今年の夏休みをどうしようか悩んでいた。
どこかに旅行でも行こうか。でも,夏休みはどこも混んでるし,旅行代も高いしなあ。でも折角の夏の盛りに家に籠もるのもどうか。
そうだ,自転車のいいのを買って,ツーリングでもしようか。
一昨年,自転車で道北を目指し,山中でパンク,泣きながら押し続け,夜更けに着いた浜益村で断念,家人に頭を下げ迎えに来てもらうという屈辱。昨年は旭川日帰りを目指し,岩見沢で疲労困憊。すべて安物の重たい自転車のせいにした。
今年こそはやってやるぜい。ただし,もっと軽くて丈夫な自転車で。
でもいい自転車は高い。最低でも5万以上するし。どうしようか。

もうひとつ,前から迷っているのはバイク。昔,原付に乗ったことがあるだけだが,風の感触は覚えている。同じツーリングにしても遠くまで行ける。だからずっと二輪免許取得を年頭の目標にしていたが,お金と閑がいるし,教習も面倒そうだし,もう一歩が踏み込めないでいた。

自転車なら,もちろんいい運動になる。そして,風景や空気との一体感とか目的地に着いた達成感とかは大きい。でも若くて力が余っているわけでもなく,学生のような長期休暇は望めない。だから結局行動範囲は狭くなる。

迷ったまま国道12号線を安自転車で走り,まずアウトドアショップの秀岳荘を覗いてみた。
僕の迷いを見透かしたように,何とも魅力的な自転車がある。これで舗装道路を走ったら気持ちいいだろうなー。でも当然十万円以上だー。高っけー。

この値札を見て決心が付いた。
よし,今年はバイク免許取得の夏にしよう。

思い立ったが吉日,目星をつけていた地下鉄駅近くの自動車学校へ激チャリ。即手続きをする。
明日入学式だ。

7月20日(日)

入学式

朝の9時から入学式だ。
昨晩は,遠足前小学生的興奮で3時過ぎまで起きていたので,かなり眠い。

教室で,教習全体の説明や適性検査などを昼まで受ける。
適性検査は△を時間内に何個書けるか,とかスピード競技も多く,結構しんどいものだった。
十数人ぐらいの入学生のうち,二輪は三人だけだった。
入学生の一人にピアス茶髪のラッパー風あんちゃんがいた。そいつは帽子を脱がなかったり,わざと居眠りしたり,再三講師から注意を受けた。何か勘違いしているようだ。こんなところで突っ張ってどうするんだろう。むしろかわいそうに。

家に帰るとさすがに眠気が襲い,夕方まで寝てしまう。ちょっと緊張したのかも。
大相撲,魁皇優勝。よくやった。

7月22日(火)

1時限目

今日はバイク教習初日だ。
学校は鉄筋3階建てのビルだが,二輪の待機部屋は,その横にあるオンボロのプレハブだ。教官用事務机が3つとビニルの安ソファーがあるだけ。汗くさいプロテクターとか,埃っぽいバイク雑誌などが置いてある。現場事務所の風情だ。
緊張して座っていると時間となり,まずプロテクターの付け方,ヘルメットの場所(ここは教習所のものを貸してくれる)を教えてくれる。
プロテクターはニーシンガードとエルボーガード,それに軍手。
長袖,長ズボンを着用するようにとのこと。だから,教習日はジャージっぽい服装とスニーカーを仕事に持って行かなければならない。
続いてコース内のバイクの所に行く。
まず,装置,計器類の説明があり,スタンドのかけおろし,倒れたバイクの引き起こし,エンジンを切って8の字に押し歩き。
教習車はHONDAのCB400SF。想像していたよりずっと重い。引き起こしでは最初びくともしなかった。
コツがあると説明されたが,面倒なので,全盛期の背筋力200kg超の体力を活かし,力任せで起こした。
とりまわしも意外に難しくてふらつく。多分足が長いせいで腰高だからだと思う。
次は実際にエンジンをかけてローで走行。最初は半クラで足をつきながら,折り返しでは,下りてバイクを押す。
次に足を上げ,最後はコーナリングもする。
次第に慣れてくるが,アクセルは回さないようにとのことで最低速のため,結構ふらつく。パイロンにもぶつかってしまった。
でも,内心では初めてのバイク走行に感激していた。
ぼろい原付に乗っていたのは20年以上も前で,しかも車体の大きさ,エンジンパワーは全然別の乗り物だ。
教官は感じのいい年配のおじさんだな,と思っていたら,帰り際「同い年なんですね」と言われてしまった。げ,そうなんだ。

入校日にやった適性検査の校長指導を受けなければならないので,本日ついでに受ける。
オール5で問題なし。でも調子に乗るなよ,と指導される。

面白いなあ。新しい世界が広がる。
もう若くないし,何回か落ちるかもしれないが,がんばってやろう,と気持ちよく決意する夜道。

7月23日(水)

2時限目

まずセカンドギアまで入れる練習をし,講師の後ろに乗って初めて外周コースを回る。その後も講師の伴走で外周をぐるぐる走る。途中からサードにも入れる。だんだん慣れてきた。
何度も大事だと強調されているニーグリップの感覚も少し見えた。
バイクの気持ちよさを体感。
課題はアクセルとクラッチのタイミング。まだギクシャクしている。空ぶかししてみたり,いきなり急加速になってビックリすることがある。

7月26日(土)

3,4時限目

仕事でなかなか行けず,キャンセル続きだった。午後,久々に講習に行く。2時限こなす予定だ。
時間があるしと思って,自転車で学校まで行った。これが敗因だった。
自宅から学校まで自転車では40分ぐらいかかる。結構腕や足腰が疲れる。そのせいで,バイクが安定しない。つーか,疲れ切った状態で乗ってるので,注意力が持続しないのだ。2時限乗るとぐったりした。
今日は外周右回りと,交差点右折など。慣れない動作の連続で,あまりうまくいかなかたった。明るい時間に乗るのは初めてだったせいもあるかも。一回立ちゴケもした。このクラスのバイクって一度限界以上に傾くと,もう人間の力じゃ戻せないんだね。でも転び方も分かった。
何だかんだ言っても楽すぃー。
帰り,本屋に寄りバイク雑誌を買う。なんだか高校生に戻ったようにワクワクする。
秋ぐらいにツーリングしたいなあ。

7月29日(火)

5時限目

今日はキャンセルせずにすんだ。
一本橋とスラローム。
一本橋やるとは聞いていたが,スラロームまでやるとは。あわてて教則本をチェックする。
一本橋もスラロームも最初は全く出来なかった。一本橋は1メーターも行かないうちにすぐ脱輪するし,スラロームはパイロンなぎ倒すし。ああ,今日は延長かもなー,とがっかりした。
一緒の若者はスイスイこなしていく。でも見た目運動神経はこっちの方がありそう,と負け惜しみ。やはり年のせいかなー。仕事後の夜だから,体力がしんどいし。

スラロームはセカンドでは何とか出来るようにはなった。
問題は一本橋。しかし,アドバイスを受けながら何回かやるうちに突然コツをつかんだ。リラックスして,目線を遠くにやればいいんだ!
あとはハンドルでバランスを取って,集中。完璧とまでは行かないが,こなせる自信がついてきたところで終了。50分があっという間だ。

7月31日(木)

6,7時限目

クランクとS字。クランクは何回か落ちる。右カーブが苦手のようだ。教官にも指摘されたため,意識しちゃってかえてうまくいかない。一度大きく転んで,ガソリンぽい液体が漏れてきた。
教官心配そうにバイクをなでる。でも何とか出来るようにはなった。
2時限目の坂道発進は楽勝。自動車と同じ感覚だから。この坂道コースは自動車と共用だ。教習車がふらふら登っている後ろに付くと,ひよこがよちよち歩きをしているようで面白い。たまに,失敗してスーッとバックしてくる車もいて怖いけれど。
余った時間で,一本橋とスラロームの練習もさせてくれる。スラロームはサードで。全体的にまだまだ不安だ。要は慣れだろう。
この日の教官に「是非大型にも挑戦してください」と言われる。
この学校,今は普通二輪免許のみだが,来年から大型もとれるようになるらしい。

8月2日(土)

8,9時限目

最初は初のシミュレータ。ゲームセンターのバイクマシンと同じ。数人で受ける。
急制動とハイスピード時のバンクの練習。ゲームのようだが良くできている。一度海岸道路でスピードを出しすぎ,海に飛び出してしまった。
次は第1段階の見極め。
苦手な箇所をやらせてくれた。一本橋もスラロームも楽勝。クランクとS字がまだぎこちない。やっぱり右カーブの苦手意識が抜けてない。
しかし,問題なくハンコを押してくれた。まずは第1段階終了。うっし。
そろそろバイク購入を真剣に考えようっと。