2003年8月12日(火)

卒業試験に合格した足で,近所のバイクショップへ向かう。雑誌をパラパラ見た段階で,漠然とネイキッドモデルがいいな,格好はカワサキが好みだなあ,と思っているぐらいで,迷っている状態だ。
一通り展示車を見ると,アメリカンはぐっと来るけれど,でかすぎる,置く場所がない,ということで,選択肢からはずした。林道を攻めることもないと思うのでオフロード車もはずす。
TWとかのモタード系は街乗りでは格好いいし,以外と安い。でもタンクが小さいし,僕の目的のひとつであるツーリングにはあまり向いてないような気がする。若者が改造自慢とかして楽しむっぽい。
400ccか250cかは随分迷った。問題は,やはり10万以上高いと言うことと,車検があるということ。店の人が言うには,400cc買うなら,大型免許取ってから600ccとか750ccとか買う方がいいですよ,400ccと値段も変わらないし,とのこと。ま,将来たくさん買わせようという営業トークとはいえ,一理ある。
じゃあ,最初は250ccか。そしてオンロードのネイキッド。そうなると選択肢はかなり狭くなってしまう。
見た目格好いいのは,カワサキのバリオス2だ。ただ,シート高が低く,それ故女の子に人気があるということなので,180cmの僕としては窮屈ではないかと不安だ。店員に言ってまたがらせてもらう。確かにきついが,意外と見た目より余裕がある。許容範囲だと思った。
店員が薦めるホーネットの方が乗車姿勢はわずかに楽だったけれど,このバイクの外見が僕のセンスには合わない。どうせ僕ぐらいの体格では,教習所のCB400SFでさえ小ぶりに感じたから,ぴったり合うのは大型バイクになるんだろうし,そこはしょうがないと。
他のバイクも,例えばホンダVTRは故障知らずで燃費がいいらしいし,ツアラーのカワサキZZRにもかなり惹かれるものがあるけれど,結構でかい。最初のバイクだから,やっぱり第一印象を大事にしようか。
懐具合と相談すると,当然中古。
バリオス2の出物は2台あって,1台はシャンパンゴールドの3年落ち,6千q,もう一台はブルーの2年落ち2万q。34万円と35万円。外見はブルーの方がピカピカでいい感じだが,走行距離が多いのが気にかかる。シャンパンは塗装やメッキがくすんでいてあまり格好良くない。店員は走行距離の少ないシャンパンの方を薦める。
黒の中古がないかと聞いてみると,社内ネットで検索し,帯広に1台あり,それは走行3千qで36万円だという。お,いいね。でも店員によると,39万円台で新車が買えるという。カワサキがキャンペーン中で,それ用の車体が帯広に1台だけある,納車も来週中に可能。
うーん,どうしよう。すぐ飛びつきたいところだが,あまりにもセールストークが滑らかすぎるし。
一旦クールダウンして出直すことにした。1日違いで売れてしまうことがよくありますよ,と追い打ちをかけられながら店を出る。
ネットで調べたり,家人に相談したりした結果,やはり新車にすることにして,寝る。

8月13日(水)

仕事帰り,はやる気持ちを抑えて閉店間際のバイク屋へ飛び込む。
昨日の店員を呼んでもらい,バリオス2の新車購入の意志を伝える。
わかりました,お待ち下さい,と社内ネットを検索すると,あらら,帯広の1台は売れてしまったらしい。この店は全国展開している大型店なので,お盆期間の今日どこかの店で売れたのはうなずける。
がっかり。
カワサキの次の生産は9月に入ってからなので,納車は9月半ば以降になるらしい。今シーズン終わってしまう。
やっぱ中古にしようか,と思案している間,店員は検索を続け,名古屋の店に3台あるのを見つけた。
おお,やった,って名古屋?
納車までは2週間ぐらいかかるけれどどうか。
即OKさ。
名古屋の店に最終確認を取り,めでたく契約することになった。
バイクではいわゆる乗り出し価格というのがあり,税金などで10万以上上乗せされる。盗難保険など任意のものはグレードやオプションが色々あり,なるべくいいものを勧める店員と,その必要性を吟味しようと考える客の攻防がある。
次々と上乗せされるものをこちらも高速回転で判断し,結局,本体価格の他に手数料,税金,自賠責2年,盗難保険,オイルリザーブ15リットルなど,しめて約50万円弱になった。安くはないなあ。任意保険は車の保険屋に頼むことにしたので別途毎月3千円あまりかかる。

8月16日(土)

さあ,次はヘルメットだ。楽しー。
バイクを購入した通称赤男爵は,全国チェーンだからツーリング先でもサービス受けられるところが利点だが,本体の売買が中心で,ウエアとかバッグとかヘルメットとかはほとんど置いてない。
だから近所にもう一軒ある地元バイクショップに行く。
体育会系店員の話を聞き,結局ジェット型を買う。フルフェイスの方が安全だろうが,眼鏡かけてるから脱着が面倒だし。周りの世界との一体感も高そうだし。SHOEIのがよさそうだった。でも3万円以上する。ARAIも。バイク買ったばかりで金欠につき,やむなく半額以下のOGKにする。
部屋でかぶって見た。気分が高まってくる。

8月21日(木)

今日はバイクの納車日。
登録も終わり,任意保険の手続きも完了した。
仕事を終え,一旦家に戻って着替えてから,歩いて1分のバイク屋に向かう。
これですよと示されたバリオス2の新車は思ったよりも大きく,静かに黒光りしている。
諸手続を済ませ説明を受けて,まず自宅まで乗る。教習所以来1週間ぶりなので,ぎこちない。駐車場に止めて,じっくり眺めると,じわじわとうれしさがこみ上げてきた。
本当に姿形のいい車体だ。まあ,ヤンバリと呼ばれるぐらいだから多少族車っぽいけれど。
家人も見に来てしばらく鑑賞した後,2キロぐらい離れた実家まで置きに行く。マンションの駐輪場だと盗難やいたずらが不安だから,実家に置いてもらうことにしたのだ。
車の流れに乗ってスピードを出してみる。原付には乗ったことがあるけれど,その時は道の端を遠慮がちに走っていた。でも今度は堂々と真ん中を走れるし(教習所の教えどおりキープレフトをすると,却って危ない)右折も車と同じように出来る。車軍団の中に裸の身を晒しているようで少し怖い。

まだ慣らし運伝なので正確な評価は出来ないが,簡単なファーストインプレ。
心配していたシート高の低さによる窮屈さはそれほどでもなかった。想像よりも楽な姿勢を取れる。ただしシートのかなり後ろ側に尻をもってくるので,長距離やタンデムの時はつらいのかも知れない。
エンジン始動の悪さは聞いていたが,やはり一度始動時にエンストして焦った。コツがいるようだ。
アイドリングから5千回転ぐらいまでは非常に静かで滑らかなエンジン音,さすが,4気筒だ。8千回転ぐらいまで上げてみると,少しもの言いたげな感じになる。
早く慣らしを終えて高回転エンジンの本領を発揮させてみたい。6速に入れてもギヤ比が小さめなのは,高回転を前提にしているからだろう。
名前を付けなくちゃ。車体が黒くてバリオスは馬だから,黒馬物語のブラックピューティ?ちょっとベタ過ぎるな。今後の課題。


夕方だし携帯なので思いっきりピンぼけ


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