HERO

8月 26th, 2003

cover

札幌ファクトリーに寄る。目的はバイク用のジャケットを見ること。
購入後,帰ろうとしてシネコンの前を通ったとき,ふと思い出した。
そうだ,HEROがかかってるかも。チャン・イーモウの新作だ。DVDを待ってもいいが,アクションものらしいから,やはり映画館で見たい。
覗くと確かにやっていて,もうすぐ上映というグッドタイミング。ついでだ。見ていこう。
上映ブースは大画面と急傾斜の客席を備えたかなり大きな空間だった。平日の夜のせいか,客はまばらだ。ちょうどスクリーンの中心点の真ん前の席に座る。上映時間が近づき,パラパラと客が入り出す。皆いい席を求めると必然的に僕の回りに集まってくる。少ない客が僕の近くの席にびっしり座るというおかしな配置で,いよいよ上映開始。
作品は完璧なアクション映画。ワイヤーアクションを基本としながら,スローの多用や,人間離れ,というか人間の感覚を超える動きのアイディアは,マトリックスの影響をもろに受けている。東のマトリックスといわれるのはよく分かる。
ストーリーは義侠,文武の一体化,悲恋など,東洋的パターンで,少し陳腐か。黒沢の羅生門(というか藪の中)を想起させる。映像の美しさも黒沢的か(影武者,夢など)。
チャン・イーモウらしさは人物表現の陰影の濃さや,菊豆の物語に通じる布地の扱いなどに垣間見えるだけで,今までの作品とは随分異なる趣だ。
そんなことを思いながらも,僕はこの映画に圧倒的に打ちのめされていた。それはなぜか。
答えは音だ。効果音。
剣の擦り合う音,落ち葉が渦巻く音,矢の突き刺さる音,衣擦れの音,水の音,風の音,兵士の叫び・・・。その一つ一つに胸が震える,足が浮き立つ。SFXより余程効果的だ。
紫禁城で上演されたトゥーランドットの記録映画も撮っているし,この監督はとても耳がいいのだと思う。
大満足して,帰路に着く。

大接近中の火星を探したが,曇っているのか星が見えない。

赤い文化住宅の初子

8月 25th, 2003



松田洋子の漫画「赤い文化住宅の初子」を読んだ。
中学生の初子はどこまでも悲惨な境遇で(父は家出,母は亡く,兄は高校中退),高校進学もままならない。性格も若者らしく溌剌としたところが一切なく,いつもため息をついている。
でもなんだかいじらしいし,少女漫画的に面倒見のいい彼氏?も出てくる。じわっと心にしみる漫画だ。孤独への恐怖と人とのつながりの暖かさが本当に実感できる。決して暗くないし,惨めさの底に降りたら意外に仄明るい,みたいな。ネイティブな広島弁のせいかもしれない。

収録されたもう1編のPAINT IT BLUEも良かった。
町工場の2代目が主人公。社会の底辺で苦しむ町工場が舞台といえばつげ義春を思い出す。確かに同種のテイストはあるが,こちらはもっと現実的でパンクだ。
プレス機で指を潰されても彼女と会えば元気になれる。そういえばイギリス下町の不良映画も思いだすな,つげよりもむしろ。居直り的な明るさ。

松田洋子か。知らなかった。他のも読んでみよう。

コミック乱

8月 20th, 2003

フト昼休み用にコミック乱というオール時代劇の漫画雑誌を買った。さいとうたかをの鬼平犯科帳を読みたかったから。あとの漫画は読まなくてもいいや。
ところがこの雑誌,なかなか面白かった。執筆陣も一流どころを押さえてあるし,テーマも多彩でいい。
みなもと太郎の「風雲児たち」なんか単行本買おうと思ったし。また買おうっと。

夜,バイク屋から連絡があり本日バイクが届き,明日登録できるとのこと。最短でも土曜日と聞いていたので,嬉しい。ま,安全側で言っておいて,早まれば客は喜ぶというのは営業の基本だけどね。


ウィルス警戒

8月 19th, 2003

ヨドバシカメラに寄り,インターネットセキュリティソフトを買う。世間ではWindowsXPをターゲットにしたウィルス被害で持ちきりであり,ソフトの期限が切れているノートパソコンが不安だったから。
一番安いソースネクスト=マカフィーにしてみた。
ついでにMTV用のDiv変換ソフトも買う。たまにTV録画すると,やはりかなりHDを食うし。

ワインと熱帯夜

8月 15th, 2003

お盆で帰っている友人たちと飲む。
まずクラシックがかかる洒落た居酒屋。地酒,地焼酎をカナリ飲む。次はワイン屋台。ブルースピアニストのアンチャンがバーテンをやってた。ここでもワイン2本。
生暖かい外気が夏らしくていい気分だ。
親の介護の話などがでる。だから,そうそう遊ぶわけにはいかないとのこと。人ごとじゃなく大変だよなあ。

東京在住者とは,来るべきツーリングで遊びに行く約束をする。


GPS

8月 14th, 2003

仕事帰りにバイクショップに行こうと考えているところに,飲み友達からお誘いが。近況報告がてら,軽く飲み食いし,札幌駅で別れる。

ついでに,ちょっとビックカメラを覗いてみる。
お目当てはGPSレシーバ。
最近インターネットでバイクのツーリングレポートなどを読んだりしている。その中に,GPSを利用して旅の経路を記録しているサイトがいくつかあって興味を引かれたのだ。カーナビ的な現在地を表示することにはあまり興味がない。でもこうして旅の経路記録が取れるのは面白い。
調べると,定番は外国製の登山用レシーバで,これは数万円もする。そのほかにソニーとI/Oデータの製品がチラホラ。
ビックカメラの店員に聞いてみると,I/Oデータのパソコンのカードスロットに挿すタイプのものはあったが,スタンドアロンのものは取り寄せになるという。ソニーのは聞いたことが無いとも。

帰宅して,ネットで調べると,ソニー製は生産終了したようだ。残念。I/Oデータのスタンドアロン製品が,測点を自動記録できる現行機種では一番安いようだ。

amazonで2万3千円。ワイン片手に思案しているうち,知らぬ間にポチットナと注文ボタンを押していたようだ。


プライド

8月 10th, 2003

断然K1派だ。プライドより。ピーターアーツが初代チャンピオンになった頃からのファンだからね。
今日のTVのプライド,K1出身のミルコ・クロコビッチが瞬殺するのを見てると,地味なプライドにも華やかさというファクターがうまく乗っかってきてるのを感じた。
でも,K1ならまだ極真空手流の礼儀,スポーツ精神が感じられるのに対し,プライドはもろに暴力を連想させる。様式美も乏しく,僕の趣味には合わないなあ。もちろん選手の人柄とかじゃなく競技としての話だだよ。
ある意味大相撲と対照的といえるかもしれない。そうです。格闘技最強は大相撲だと思ってます。たとえば武蔵丸,腕相撲世界チャンピオンと普通に互角に戦ってたし,レッグプレス500キロ超,って0.5トンだぜ。恐ろしや。

しかし,桜庭〜!情けないぜ,限界かな・・。シウバは紳士だな。

今日は雨上がりで生暖かく,怪しい曇天。バイクでも下見しようと思ったが,JR回数券期限切れ防止のため札幌駅まで行って無駄にブラブラしていた。いろいろな店を眺めるだけでも面白い。ショッピング好きなのかも。結局何も買わずに帰ってきた。

長井秀和

8月 9th, 2003

久しぶりに「エンタの神様」で長井秀和を見た。やっぱりいいな。
爆笑オンエアバトルにたまに出てたのを見てすっかりファンだったのだが,あまり大衆受けしないのか,TVではあまり見かけなかった。でもライブなどは大人気らしい。
今日は新ネタも多く,独特の口調も冴えて笑ったよ。
芸風はだいたひかるとかぶる感じだ。でも,彼女が天然ボケとすると,彼は天然ツッコミかな。もっと切れ味がスカッとしている。
お笑いに興味ないひとには何のことやら分からないか。

そうだ、9月に小三治がくるので早く券買わなくちゃ。

夜空は台風の予感

8月 8th, 2003

最近飲んでるか,バイク教習。

先日パルコのunounaという店で,イタリアンのフルコース。きちんとした皿。代金以上の満足。友人達と楽しくワインを飲む。いい気分だ。

バイクは順調で,後3時間で卒業検定。ただ,台風接近で雨模様のため,お盆前に免許とれるかは微妙。
今日は,よく一緒の時間になる小柄な女の子が,目の前で派手に転けて,こっちもびびった。ガンバっておくれ。

休肝日にしようと思ってたのに,気がつけばもうワインボトル半分あいている。
HTBのはなたれナックス,探偵ナイトスクープ,金曜夜の定番コースを見る。
すっかりHTB+ナックスにはめられている。でもキー局番組より面白いし,水曜どうでしょうもはじめの頃から見てるし。探偵ナイトもずっと初期から見てるし。
小枝探偵のキャッチフレーズいいなあ。「見かけは大人,頭脳は子供」
そういえば,爆笑オンバト,見失った。いつやってるのかな。あと,ダーマグレッグ復活したけれど,ロズウェル最後どうなったか見逃したままだし。
結構俺ってテレビっ子。

些細な喜び

8月 4th, 2003

在りし日の雪印食品の製品で「パリパリウィンナー」というのがあった。

ハム・ソーセージはドイツを中心とするヨーロッパ食文化の一翼をなすものである(もちろんイギリスは除く)。日本で普通に売っているものは,残念ながらその偽物にさえなっておらず,むしろ魚肉ソーセージに類する,全く別な食品といってもいいぐらいだ。

しかし,そうそうミュンヘンのヴァイスヴルストを味わいに行くわけにも行かず,直輸入レストランのハンガリアンサラミを毎日食べに行くことも許されない身としては,スーパーマーケットの棚を物色するほかない。
どんなに本場のソーセージと銘打つ品でさえ,添加物のいやな味,香りが立ち上ることを我慢しなくてはならないが,そのなかで「パリパリウィンナー」は,ある程度の食感,旨みをすっきりとまとめていて,愛用していた。

ところがあの事件である。集団食中毒に牛肉偽装。会社は潰れ,雪印製品は姿を消した。
僕は消費者として「パリパリウィンナー」が無くなったのが一番残念だった。

その後,雪印食品は春雪さぶーると社名を変えて操業を再開し,店頭にもポツポツ製品が並ぶようになってきた。しかし「パリパリ」だけは復活しなかった。随分人員整理が行われたようだし,職人さんが離れていったのかな,と思った。そのうちそんなこともすっかり思い出さなくなっていた。

今日帰りにお酒とおつまみを買いにダイエーに寄った。
そして何気なく春雪さぶーる製「パリパリウィンナー」を発見した。
記憶がよみがえり,思わず手にとってカゴに入れた。
家で食べてみた。
パリパリした食感と肉の旨み,ああ,この味だった。復活だ。
職人さんの笑顔が浮かんだ。

僕も嬉しくなり,ワイングラスを少し上げて,乾杯した。

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