アモーレアモイ 8 猫踏んじゃった

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ある時知り合いのの若者が台湾に行くので色々教えて欲しいと言ってきた
なんでもカノジョが大の猫好きでどうしても台湾にある猫だらけの場所に行きたいらしい
それが確か次の停車駅の侯硐(ホウトン)ではなかったか
若者たちはその後結婚し即成田離婚するという道を歩むのだがそんなことはいい

猫マニアではない僕はドアが閉まる寸前まで迷った挙句飛び降りた
次の列車まで1時間の散策も悪くはあるまい

駅の中には猫村という看板があったがそれだけだ
猫好きらしき人達の後をついていく
駅の裏手の高台方面への通路を歩いて行き外に出ても特に猫の姿はない
さらにカフェなどが並ぶ一角へ進むとおー居たいた
あちこちに猫ちゃんの姿が見え隠れする
猫の皆さんは何か眠たそうだ
猫好きさんたちは勝手知ったる場所のようで猫を愛でながら歩いて行く
僕も後をついていく

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実家でずっと猫を飼っていた
尻尾の先が折れ曲がったミーちゃんという猫だった
遊びに行くとチョット挨拶してくれて気まぐれに膝に乗ったり可愛かった
でもこちらから近づくと逃げ出したりした
父親が文句をいいながら世話をしていたが亡くなってすぐ後を追うように冷たくなった

そんなことを思い出していると足元から突然恐ろしい叫び声が上がった
何かの塊がものすごい速さで離れていった
何が起こったかわからなかったがその塊は猫だった
遠くからこっちをギロッと睨んできた

どうやらボンヤリして猫のしっぽを踏んだらしい
周りにいた猫好きの方々もビックリした後まるで幼児虐待者を見るような非難の眼差しで睨みつけてきた
いや違うんです事故です僕も猫ちゃん好きなんですと半笑いで弁明しようとしたが無駄だろう
心の中で猫ちゃんに謝って先に進んだ

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結構おしゃれなカフェや猫グッズのショップなどが並んでいる
あの若者たちもここで愛を語ったのだろうな
余計なことも頭に浮かぶ
猫の足跡の舗装やピアノ階段さらにショップの壁画や猫のレプリカなど猫村として地域興しをしようという努力が微笑ましい

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猫ちゃんたちの顔が判別できるようになった頃次の列車の時刻になった
結構猫ちゃんたちに癒やされた
良い寄り道だったかな

猫村から見下ろす駅舎が夕陽に照らされている
朝早くから始まった平渓線の旅もここで終わり
楽しかったなあ

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台北に着いて一旦宿に戻りビールで一息つく
最後の夜は歩いていける寧夏夜市に行ってみた
士林ほどの規模ではなく一本道の両側に屋台が並ぶスタイルだ
ここもすごい賑わいだ

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一通り端まで歩いて品定めをしてからまずコンビニに入る
そう缶ビールを買ってそれを屋台に持ち込んで食事するのだ
目をつけた店のテーブルに腰を落ち着けエビチャーハンを頼む
「蝦仁炒飯」というメニューを店の看板から見つけて筆談で示す
ペン付きのスマホなので手書きメモを見せればすぐに通じる
海外旅行初心者には台湾を勧めているがこれも理由の一つだ
中国本土だと簡体字になるのでちょっと難しくなる

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ねっとり暑い南国の夜の空気の中で冷えたビールをチビチビやりながらあたりを見回す
漢字だから分かりそうなのに分からない看板が面白い
「炒鳥龍」「塩水雛」「猪血湯」どんな料理だろう
「北海道醤[火考]墨魚飯」には「いかめし」と添え書きがあった

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炒飯が来た
お皿はビニール袋で覆いその上に料理が盛られている
風情はないが汚い水で洗うよりも衛生的で環境にもいいだろう
屋台で気取ってもしょうがない

ビックリしたのは炒飯の美味しさ
ご飯はパラパラで海老の旨味もよく絡み深い味付けだ
誰が作っているのか店の奥を見ると太った兄ちゃんが鍋を振っていた
その手つきの鮮やかなこと
そしてコンロの火力の強いこと
こんな屋台に一流店に匹敵する料理人がいるところに食文化の伝統を感じたのだった

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二本目のビールを飲みながら今回の旅を振り返る
よく分からないまま行ってしまった厦門
雨に濡れた客家円形土楼の勇姿
厦門市内の美しいお寺や大学
そしてどこがピアノの島だ笑コロンス島
そして懐かしい平渓線
それぞれのシーンが整理されないまま頭に浮かぶ

最近思う
僕の旅から「意味」が無くなってきている
老化のせいもあるかもしれない
でもあまり考えずに旅を楽しむようになってきた気がする
文化の違いとか歴史とか日本との比較とかそれもヒシヒシと感じてはいるけれど
それは後回しにして面白い風景や人間を見て美味しい料理やお酒を楽しめばいい
きっと音楽を聞くような感覚なのかもしれない
モーツァルトのあんなに自然でワクワクする音楽が天才的な技術の賜物だと誰も意識しない
彼が旅をしない音楽家はダメだと言っているのはそういうことなのだろうな
雑多な思い出が次第にネットワークされたときにきっと何か旅の意味を生み出してくれるだろう

まだ人通りは絶える気配もない
煌々と眩しい屋台のライトの上を漆黒の夜空が覆っている
さあ明日の帰国便はは早い
そろそろ宿に戻ろうか

アモーレ厦門 おわり

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