ザ・フォール/落下の王国

 
ザ・フォール/落下の王国 [Blu-ray]
ワーナー・ホーム・ビデオ (2009-02-11)
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様々な試練に会いながらも次第に悪王に迫っていく勇者たち。

現実世界では男がついに女の子を使ってモルヒネを手に入れ、自殺を図る。

これ以上はネタばれになるのでやめておくね。

男の脳内イメージとしての物語が、次第に女の子との共有物となっていく過程が、この映画のメインテーマだと感じた。
そして、現実と物語を自在に行き来できる子供の無垢な愛情に、彼は救済されることとなるのだ。

素晴らしい映画だった。
語り手におけるパターンと即興、聴衆の反応からのフィードバック、私的な動機から普遍性の獲得へ、などジャズのライブような「モノガタリ」の原初的な姿を彷彿とさせる。
さらに、世界中の美しい風景が舞台となっており(13の世界遺産、24ヶ国以上でロケーション撮影だってさ)、まるで実際に旅行の感動を味わっているような映像だ。
また、冒頭の椰子の葉の剪定シーンをはじめ、ライトモチーフのように各所で「落下」のイメージが繰り返される。
音楽もテーマのベト7第2楽章が実に効果的に使われている。
脚本の重層性や画面の情報量の多さはギリアム的だとも思った。

ラストシーンは無声映画のラッシュだった。
どこかの映画で見たことがある手法だ。
どこかの映画より10倍は泣けた。

特典映像の制作ドキュメンタリーや監督インタビューも面白かった。
知り合いの某M口氏に似たこのインド人監督の大ファンになった。

是非ご覧いただきたい。出来ればブルーレイで。

My評価:★★★★★

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