札響リクエストコンサート~3大ピアノ協奏曲
一夜に3人のソリストを迎えて、3曲のピアノコンチェルトを並べる。しかも事前にリクエストを募る。
そんな、何だかものすごい企画のコンサートに誘われ、聴きに行ってみました。
最近、僕のKitaraの楽しみは、コンサート前に付属のレストランで夕食をとることです。
パークホテルが経営していてどれもおいしいですが、特にビーフカレーのファンなのです。ビールを飲みながら公演のパンフレットを肴にちょっと焦がし気味のカレーを食べると、わくわくしてきます。一度ご賞味あれ。
ところが、この日レストランは超満員、待ち行列まで出来ている始末です。
やむなく、中庭でビールを飲みましたが、こちらも座る場所がなく、立ち飲みでした。
開場となり、席を確認します
2階席正面です。ピアノの鍵盤もよく見えます。
時間まで、ワインを飲みプログラムをチェックします。
リクエストの結果は、
1位 チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番変ロ短調op.23
2位 ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調op.18
3位 グリーグ ピアノ協奏曲イ短調op.16
だったそうです
へえ
ショパン、シューマン、ベートーベンを差し置いて、3位にグリーグですか。
札幌のクラシックファンはやはり北方系が好きなのかもね。
僕なら何にするだろう
うーーん
モーツアルトの27番かな・・・
そうしておきましょう。
その3曲を、横山幸雄、田部京子、清水和音というそうそうたるメンバーが演奏します。
比べられるの分かっていて、よく引き受けましたね。本当のプロだ。
さていよいよベルが鳴って席に着きます。
まずは横山幸雄がラフマニノフ。
完璧なテクニックで流れるように進んでいきます。
全く破綻のない演奏。
ただ、ロシアものにしては、ちょっとあっさり気味かな。
2楽章で、観客の集中もちょっと緩んだムード。
そのせいか、3楽章ではぐいぐいと引っ張り、オケが付いていけないほどドライブ。
圧倒的なクライマックスを築いて、観客大拍手。
拍手鳴り止まず、数回呼び出されます
ここで、休憩
またまたワインを飲みながら、興奮冷めやらぬ気分で感想言いっこ。
すごい演奏だったね。
つづいて、田部京子のグリーグ
ピアノを変えています。
やはり、横山幸雄の後では、ピアノの鳴り方が女性的に感じました。
続けて弾くから、どうしても比べてしまいますよね。
それでも、丁寧で好感のもてる演奏でした。
同郷者なので応援してます。
オケもこの曲が一番合っていると思いました。
拍手も、横山幸雄と同じぐらい受けていました。
最後は、清水和音のチャイコン
前奏が始まったのになぜか観客の方を睨んでいます。
お、いきなり弾き始めた。
と、思ったら、何という豪胆でダイナミックな演奏だ。
ピアノ全体が震えるように鳴り響いています。
早いパッセージも楽々としかもニュアンスたっぷりに弾き切り、繊細な部分は、天上的な音色で魅了する。
2楽章、3楽章と進むうちに、すっかり彼の作る世界に引きずり込まれてしまいました。
もう、唖然とするような名演でした。
拍手がいつまでたっても鳴りやまず、楽団員の称賛の足踏みも、前二者とは雲泥の差でした。
全く衰えぬ拍手に、ついにアンコール曲を弾き始めました。
おお、と聴衆の期待の声。
プロコフィエフの「3つのオレンジへの恋」よりマーチ でした。
さらに、万雷の拍手を何回か受けて、終演。
もう、圧倒的に清水和音の夜でしたね。
特にコンチェルトだから、ピアノを鳴らす、ということの重要さを感じました。
テクニック的には、横山幸雄の方がきっと現代的だと思います。(マイ先生の指摘とぴったり一致していた)
でも、やはり第一に音楽ありきなんだ、そのためのテクニックなんだ、と。当たり前だけどね。
久し振りに聞いた札響にはあえて言及しませんが、クラがうまかったな。
ほぼ満席だったから、大成功の演奏会ですね。
もっと、いろいろ書きたかったけれど、この辺で。
皆様もたまに足を運んではいかがでしょう。
