幸せはシャンソニア劇場から

幸せはシャンソニア劇場から [DVD]
Happinet(SB)(D) (2010-04-23)
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警察の取り調べ室
殺人犯の中年男の回想


1936年パリ
下町のシャンソニア劇場
大晦日の興業
その舞台裏
中年男は劇場の従業員ピグワルだった
妻の女優の浮気発覚と、離婚宣告
共産主義者のスト先導
一方支配人室では、マフィアからの融資返済を迫られている
新年のカウントダウンと支配人の拳銃自殺

そんな散らかった材料から物語が始まる

まず、劇場閉鎖と失業者たち
そこから、様々な経緯を経て最後には再生していくという、ある意味よくあるパターンだ

しかし、この映画が優れていると思ったのは、その象徴性の高さだ

失業者と離婚妻の親権争い
偉大な音楽家なのに、傷を受けて以来引きこもりのラジオ男
彼に密かにアコーディオンを習う少年
ヒロイン女歌手と組合活動家のユダヤ人の愛
体制ヤクザのオーナーとヒロインの野心
嫉妬と権力と純愛
ヘボ芸人の開花と悲劇
裏切りと友情
ラジオ男の真実と復活
まだまだある

たとえば、同種の「ニューシネマパラダイス」があくまで人間的なのに比べ、こちらはその裏に潜む記号性が顕著だと言うことを言いたいのだ
やはりフランス映画だ
哲学なのだ

そして、そんなことを感じさせない、音楽の魅力!
ヒロインの歌うシャンソンの語法
クライマックスの舞台では、MGMミュージカルを思わせる、華麗な舞台
音楽映画でもある
娯楽的にも超一級だ

1934年という大戦前夜の社会背景と、パリの魅力的な街並み
そこで生きる市井の人々の生活感

ラストも、苦くて嬉しくて、いつまでも余韻を残した

素晴らしい映画だった
実際、直後にもう一度見てしまったよ

My評価:★★★★★

ちょっとまとまらない体言止め多用の感想でごめんなさい

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