漢川崎空冷四発

隠れた名車?

隠れた名車カワサキのZR-7S。3000?乗った印象は。
(って最近すっかりバイクブログ化してるなあ)


まずこのバイクの特徴から。
エンジンは空冷2バルブ4気筒738cc、一昔前に人気があったゼファーの改良版だ。車体はスチールフレーム、ハーフカウル付きで、モノサス。タンク容量は22l、シート高は80?。
車体価格70万円前後、僕の時は60万円前半だったから、大型バイクにしては異常に安い。既存製品の寄せ集めみたいなので、償却が済んでいるからだろうか。これは大きなメリットといえるだろう。
以上をふまえたインプレ

外観
エンジン周りはブラック塗装で、エグゾーストパイプは金色、マフラーはステンレス。ハーフカウルの形も良く。なかなか良いと思う。国内ではムーンライトシルバーという青みがかった銀色しかないのが残念だ。海外では真っ赤や真っ青などビビッドな色も売られていて、そちらの方が僕の好みだったから。
ただ、カウルなどの作りはコペコペしていていかにも安っぽい。まあ、値段相応か。撫で回して所有の喜びを感じるというバイクではない。メータはアナログ3連。レトロっぽくてわりと好きだが、夜間は見づらい。ミラーはカウルについていて見やすい。ライトも十分な明るさ。
積載用のステーがテール下部にきちんとついており、ツーリング向き。
さらに、センタースタンドが付いていて、チェーン注油などのメンテが非常に楽だ。

ライディング
ポジションは若干前のめりになるが、ちょっと背筋を使えば大丈夫。長時間乗っても疲れない。
シートは少し幅広感があるけれど180?の僕には両足べったり、適度な弾力があって乗りやすい。
タンク形状はニーグリップが非常にしやすい。内ももがぴったり張り付く感じ。
足レバーは、ノーマルでは窮屈だったが、調整してだいぶ下げた結果、かなり楽になった。

エンジンフィール
やはり前に乗っていた水冷4バルブ比べると、荒々しさがある。アイドリング時から不規則なリズムで、アクセルを回すと強引に回転が上がっていく感じ。でも、それが決して不快ではない。
それよりも、他のオーナーも言っているように、2000回転と5000回転ぐらいで振動の山があり、カウルが共振してビリビリ音を出し、ハンドルも結構ぶれる。そのせいか最初からハンドルエンドにバランサーが付いている。このエンジンの仕様なんだろう。几帳面な人なら気になるかもしれない。僕は気にしない。かえってじゃじゃ馬をうまく乗りこなしているような気分。
空冷だからなのかエンジンの熱が結構あり、膝から脛に感じる。寒いときにはありがたい。でもたまに膝に触れてアチチとなる。

操作性
車重は200キロを超えるが、そんなことを感じさせないほど、もう思ったとおりに曲がってくれる。「でっかいバリオス」とも呼ばれているらしいが、コーナリングの素直さはそんな感じだ。
タイヤも結構良いのを履いているらしい。
ブレーキも過不足なく効いてくれる。一度急制動で後輪ロックしたけれど、変な挙動もなく止まれた。
ただ、リヤサスが少しボヨンボヨンして安定感がも一つか。うまくセッティングすれば解消されるかも知れないが、知識がなくて。
加速は流石に腐ってもナナハン。追い越しなどに何の不安も感じない。どこからでも加速できるから、250ccに乗ってたときに比べ圧倒的にギアチェンジの回数が減った。キンキンに回さなくて良いから精神的にも楽だ。
ただ、最初は感動したけれど、慣れとは怖いもんで、正直言ってもっと上のクラスのバイクを経験したくなったのは事実。

その他
僕にとって、このバイクの良さを一番感じたのは、航続距離の長さだ。大型にしてはリッター20?以上は確保できる燃費の良さに、22lというタンク容量。普通に走っていてリザーブまで300?以上は固い。(峠でブン回したときだけ290?でリザーブになったが。)リザーブまで使ったら400?以上は安心して無給油で行けるだろう。
これは大きい。前のバリオスでは200?を目処に給油していたから、100?以上伸びたことになる。北海道の道は気持ちよく走れるから、簡単に距離を稼げる。ということは煩わしい給油回数もそれだけ多くなると言うことだ。例えば天気の良い日、室蘭の地球岬で海を見渡そうか、と思い立ったとしよう。札幌から130?あまりの距離だから、往復260?。満タンで出発した場合、バリオスだと必ず一度給油しないと戻ってこれなかったのが、RZ-7Sなら無給油で余裕で帰ってこれると言うことだ。
最近見た雑誌の航続距離ランキングでもいわゆるビッグバイクの中ではZR-7と7Sがベスト1,2位だった。もちろん航続距離だけならスーパーカブとか化け物はあるけれど、ビッグバイクのトルクと航続距離を併せ持つことがこのマシンの最大の「売り」と言っていいだろう。

カウルの風防性は見た目ほど良くない。もちろん胸のあたりはちゃんとガードされていて、ネイキッドとは比べようもないほど快適だが、僕ぐらいの身長で上体を立てていると、もろに顔面に風が来る感じだし、肩の周りにも随分当たっている。来期は社外品のシールドに取り替えてみようと思う。

フレーム直付けのカウルにヘッドライトがついているため、ハンドルを切っても車体が追随するまでライトがついてこない。だから夜間のカーブの多い山道では違和感があった。これは慣れだろう。

純正の安いエンジンガードを付けた。見た目は少しダサクなるが、是非装着を薦める。万が一転けたとき、その効果は抜群だ。僕が保証する。

総評
オフロードやアメリカンは別の世界として
速く走りたいなら、忍者とかハヤブサとか選択肢は他にある。
まったり走りたいならレトロなバイクに頬ずりすれば良いかも。
おしゃれに見せたいなら、TWとか改造キメテくれ。
ZR-7Sにはそんな特徴はない。エンジンも古いし、車体も地味だし、特別速くもなし。だから不人気マイナー車種なんだろうな。
でもだよ。ツーリングユースを考えると、圧倒的な航続距離の長さに加え、腐ってもナナハンのトルクだから、マッタリ流しつつ、ストレスなく追い越しもできるし、高速道路もラク、旋回性が良いから峠もかなり攻められる、など必要十分な性能を持っている。車体がコンパクトだからすり抜けも取り回しもスイスイ。荷物フックもキチンと付いていて積載性もばっちり。おまけにフェリー代も安いト。それでいて実売価格はCB400SFより安いなんて。
ヨーロッパでは人気と聞くが、やはり彼らの合理精神に訴えるモノがあるに違いない。

こんなバイク他にはない。隠れた名車たる所以だろう。

こんな人に薦める。
・ツーリングメイン(速さを求めたらだめ)
・ある程度の身長(足つきはあんまり良くないから)
・おおざっぱな性格(エンジンの荒さや振動が気にならない)
・見栄っ張りじゃない(マイナー車、割とチープな作り)
・適度に貧乏(安い、燃費良い)
・面倒くさがり屋(航続距離長い、運転ラク)
・でも中型には負けたくない(腐ってもナナハンの走り)

まあインプレはこんな所かな。
特にマニアでもなく、まだバイク歴2台目の素人意見だ、ということを頭に置いてください。

ところで愛車の名前を考えた。
カラーがムーンライトシルバーで、前のバリオスが「黒婦人」号だったから、当然「月影先生」号。暫定。

漢川崎空冷四発” への15件のコメント

  1. >tomoさん
    どっひゃー
    コメントアリガトございます。
    ZR-7Sの先達として、以前からHPなど拝見してました。とても参考になります。
    これからも、よろ〜 ^^

    もうすぐシーズン終了ですね。寂しいです。

  2. はじめまして。
    近日中に最終型のZR7Sが納車されます。
    とても楽しみにしていますが、ひとつ問題がありまして。
    実は免許取得がまだなのです。
    友人のバイク屋に、「ちょっとぐらい乗ってもいいよな。」と愚問をしたところ、
    「職を失うぞ。」と、こっぴどく怒られました。

  3. >公務員探偵さん
    おお!こんな古い記事にコメントいただきありがとうございます
    ZR7Sはもう手放しましたけど、今思い返すと一番”親しい”バイクでした
    気取らない旧友のような懐かしさがあります
    是非満喫してください
    でもちゃんと免許取ってからね笑

  4. ZR7Sもう手放されたのですか。残念です。
    私は1年前に2005年式を手に入れツーリングメインで楽しんでいます。
    ZR7S乗りの先輩として、何か特に気を付けたほうがいいことがありましたら教えていただけませんか。(スクリーン交換、マフラーの交換、ケースの取り付け等もできれば)

  5. 熟年のナナハンライダーさん
    コメントありがとうございます
    結局このあとZZR1400に乗り換えたのであまりいじらなかったんです
    でも、日本の道にはパワー過大で逆にアクセルを回せないストレスがたまりました
    その意味でZR7のツーリングバイク(@日本)としてのバランスは相当高かったなあ、と思い出します
    見栄を張るか実を取るか、そういう選択ですね
    是非相棒とのツーリング満喫してください
    僕もまた150ccぐらいの奴で、のんびり日本中を回ることを夢見てます

  6. リターンライダーです。SRで1年リハビリして大型を買いました。MT-07と迷ったあげくZR-7にしましたよ。CBよりかっこいいです。(昨日納車でしたが、今日は雨なので乗るのを諦めてネットを見ていてたどり着きました。)

  7. 犬小屋Style さん コメントありがとうございます
    おー 購入おめでとうございます
    ZR-7と雨と聞いて、土砂降りの四国をこのバイクで走ったことを思い出しました
    こちら
    隠れた名車だと思いますね
    楽しんでください

  8. こんばんは。懐かしいですね、ZR-7S♪(^○^)私も以前乗っていました。とても乗りやすく整備性にも優れて尚且つ、大容量タンクと燃費の良さで財布にも優しいバイクでした。25km/Lは走ったかな?だからツーリング時は調子が良いと航続距離は無補給で500kmを越えた時もありました。と、いうのも私は今バイクは所有しておらず今年か来年辺りに購入するつもりです。今までは違うバイクでしたがまたZR-7Sにしようかななんて考えてます(笑)

  9. ラーメンに飢えた糞ジジィさん コメントありがとうございます
    おおZR-7S仲間!
    確かに良いバイクでした
    ツーリングユースでは他のバイクは帯に短し・・で結局このバイクとの思い出が一番多くなりました
    僕もバイクを降りて(ついでに車もやめました)随分経ちますがたまにバイク雑誌を立ち読みしたりします
    最近のバイクの進化はすごいですね
    そんな中あえてまたZR-7Sとは笑
    僕もいつかまた小さいバイクでのんびり旅したいなと思ってます

  10. 60歳にして大型自動二輪免許教習中です。最近はリッターバイクばかりでとても扱う気になりません。CB750空冷が最高だった時代が懐かしいです。ZR7S中古で見つけ、何でこんなに安いのと思いました。問題なく走るならジャストサイズかな・・仲間は大型とって何で古いバイク乗るのかねとか言いますが、本人が乗りたいものにのるのがバイク乗りですからね・・・あと何年乗れるかわかりませんが、無理なくゆっくりとバイクとかかわっていきたいです。

  11. 千葉の旦那さん コメントありがとうございます

    おー隠れた名車ZR7S乗りになるかもですね
    若造みたいに見栄をはらなくてもいいじゃないですか

    千葉は年中バイクに乗れるんですよね
    そしてお仲間とワイワイやりながら楽しんでいて
    羨ましいです

    これから良い季節ですね
    風になってください (^o^)

  12. 初めまして。記事、大変参考になりました。私もカウルなしですがZR-7を購入してしまいました。今から納車が楽しみです。お店の人が言うには見に来るお客さんも少ないようです。数年ぶりにバイクに乗るので、納車の日が鬼門です。身体とバイクを労わりながら乗っていきたいです。

  13. ごんちゃんさん こんにちわ コメントありがどうございます

    おー ZR-7購入おめでとうございます
    まだまだ現役で乗ってらっしゃる方がいることはとても嬉しいです
    過不足のないシックリする相棒だったのでバイクライフ楽しんでください
    感覚はすぐ戻ると思いますが事故には気をつけて下さいね

  14. はじめまして。リターン52歳です。ニンジャ650を見に行ったつもりが、2003年で1800キロちょっとのZR7Sと遭遇してしまいました。10年近く前にZRX1100を手放しました。やっぱり空冷4気筒の音はいいですね!!

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