図南の翼 十二国記

図南の翼 十二国記 講談社文庫
小野 不由美
講談社
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もうどっぷり嵌ってやれ、ということで、引き続き十二国記
恭国の豪商の娘、12歳の珠晶の物語。



王が空位のため荒廃する国を憂えて、勝気な少女珠晶は、自らが王となって恭国を救うべく、ある日家出する。
この世界で王となる者は蓬山の麒麟に選ばれることとなっている。
我こそはと思う者たちは、世界の中心にある蓬山を目指す。昇山という。
しかし蓬山に至るには、その周りに広がる、黄海と呼ばれ妖魔が跋扈する広大な平原を越えなければならない。
黄海の縁の街で、妖獣狩りの頑丘を護衛に雇った珠晶は、黄海を抜ける旅に踏み出す。

少女と荒くれ者、謎の優男の3人によるロードムービーだ。
シリーズの読者は、前作で恭国の王が登場するから、結果は分かっている。
妖魔に脅え身を寄せ合って黄海の旅を続ける昇山者たちの離合集散のドラマと、3人の掛け合い、少女の成長、そんなところがテーマだ。

主人公が女の子という設定で感情移入が難しかったし、
昇山者たちも王になろうとしているだけに、悪役に徹し切れていない。
ちょっとずつ無理がある感じは否めなかった。

前作がドラマティックだっただけに、ちょっと一息というところかな。
でも断っておくが、読み物としては断然面白いからね。
筆力は凄いや。

My評価:★★★☆☆

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