赤い文化住宅の初子

赤い文化住宅の初子 [DVD]
JVCエンタテインメント (2008-01-25)
売り上げランキング: 31249

原作の松田洋子ファンとしては見逃せない作品だ。
監督も気鋭のタナダユキ。

映画を観終わった後、思わず原作コミックを読み返してみた。

それは、あまりにも自然な人間ドラマだったので、漫画とはかなり設定やストーリーを変えてしまっているのではないかと思ったから。
もっと変な漫画だった記憶があるのに。
赤毛のアンにこれだけ意味を持たせていたっけ。工場のビスケットを分け合うシーンなんてあったっけ。

しかし驚いたことに、ほぼ原作を忠実になぞっていた。
いや、比較するのはおかしいが、原作がそれだけ完成された世界で、しかも強烈なのだろう。

対するに、この映画では雰囲気はよく出ているけれど、普通の貧乏ドラマになっていた気がする。
主人公も、原作のへタレさより、かなりマシである。
三島君も少し優等生的、お兄ちゃんもちょっと普通、お父さんも若干ありがち。
そんな積み重ねでこの映画は、より見やすく常識的になってしまったかな。

だけど、仕方無いよ。
もっと容赦ない惨めさで描いていたら、「ホームドラマ」にならないもの。

それらを差し置いて、この漫画に目をつけ、作品にしてくれたことがとても嬉しい。
初子に幸せを!

My評価:★★★☆☆

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.