千と千尋の神隠し

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久しぶりだ。
このところ仕事一色、時間の余裕がなかった。モノトーンの生活。
それも先日ようやく一区切りついて、今日は春の匂いがして、暖かい気持ちの今夜。

午後、映画館に行って「千と千尋の神隠し」を見た。
ビデオ化されて新作が取れて、1年後ぐらいに見ればいいやと思っていたが、付き合いで見る羽目になったのさ。
引き込まれて、あっという間に時間がたった。
物語の象徴性という面では、僕は前作の「もののけ姫」の方が高いと思う。
つまり、「千と千尋」はストーリーで何かを伝えよう、というものがほとんど感じられない。
もしかすると、何かの意図があるのだろうけれど、それは伝わってこない。
しかし、「油屋」という巨大な旅館が、リアリティーの高い「世界」を形成していて、その「世界」そのものがこの映画の主役であった。それに、樹々、海、光、街、風、空、夜、灯火、建物、触感、の描写における想像力の洪水。その前にはどんな「意味」もいらない。
打ちのめされそうになった。
チャン・イーモウ監督で「紅楼夢」というのがあって、これも物語よりも、紅く彩られた閉鎖世界の暗い妖しさが、トラウマのように忘れられない映画だ。
しかし「千と千尋」の底流ははあくまで健康的で明るい懐かしさだ。後味がとてもいい。
まだ見てない人は、素直に映画館へGo!

でも僕はつげ義春の方が惹かれるかな。

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