失踪日記2 アル中病棟

失踪日記2 アル中病棟
失踪日記2 アル中病棟
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吾妻ひでお
イースト・プレス

吾妻ひでおはシッコモーロー博士に度肝を抜かれてヤケ天に平伏し不条理日記で天才だと思った。
アルジャーノンも彼に教えてもらった。
しかし、その後どこか違う路線に走っていった頃から縁遠くなった。
読者は気まぐれなのだ。

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ガンジス河でバタフライ

ガンジス河でバタフライ (幻冬舎文庫)
たかの てるこ
幻冬舎
売り上げランキング: 22,921

ジツはだいぶ前に買っていて、ざっとななめ読みしてた。
その時は、初めてのバックパック旅行に舞い上がって旅自慢、交友自慢をしている女の子のエッセイか、ありがちありがち、と面白そうだけど途中で打っちゃっていた。(読者は上から目線なのだ)

それが、ラジオ番組のゲストとして登場した作者のトークを聞いて(PODCASTで)、そのキャラクターにぶっ飛んだ。もろにヤカマシイ大阪のおばちゃん(的)じゃないの。笑った。
彼女なら周りを巻き込んで、色んな出会いを引き寄せたろうなと納得できる。
それで改めて読み直した。

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開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―

開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)
皆川 博子
早川書房
売り上げランキング: 24,585

18世紀のロンドン。
外科医ダニエル・バートンの解剖教室で次々発見される屍体。
彼を慕う4人の愛弟子バートンズと、盲目の治安判事ジョンとの駆け引き。
そこに田舎出の文学青年ネイサンが辿る運命の糸が絡んでいく。

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丕緒の鳥 十二国記

丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)
小野 不由美
新潮社 (2013-06-26)
売り上げランキング: 1,967

十二国記が装丁も新たに文庫再版され、人気のようだ。
たまに立ち読みして景王陽子の初勅の言葉を見るだけで、じわっと感動の涙が出てくる。

この「丕緒の鳥」は12年ぶりの新刊ということだ。
十二国記ファンとしてはもちろん読む。

メインストリームを補完するいくつかの外伝という体裁の短編集だ。
そして大きな特徴がある。

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シューマンの指 (2012マイ銅賞)

シューマンの指 (講談社文庫)
奥泉 光
講談社 (2012-10-16)
売り上げランキング: 103,523

読んでからずいぶん時がたったので、おぼろげな記憶だ

確か前半は、物語というよりシューマン論と言ってもいいほど精密な音楽評論になっている
こんなもの読んで、一般の読者がついてこれるだろうかと思った。
でも一冊読み終わってみれば、ミステリーとしても素晴らしく、賛否はあるものの、結末にいたる驚きの連続は読者の知性への挑戦として、素晴らしい出来ではあった

ただここでは、僕が感じたことを書いてみたい
それは「音楽評論」とは何かということだ

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完全なる証明

完全なる証明―100万ドルを拒否した天才数学者 (文春文庫)
マーシャ ガッセン
文藝春秋 (2012-04-10)
売り上げランキング: 36320

ポアンカレ予想を証明した天才数学者ペレルマンの評伝だ
ペレルマンの業績の一般向け解説書は何冊か読んだので、同様の書籍がまた出たのかと思った
ただ、“動的平衡“の福岡伸一が帯や解説で絶賛していたので、思わず買った

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卵をめぐる祖父の戦争

卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ文庫NV)
デイヴィッド ベニオフ
早川書房
売り上げランキング: 113051

近頃本屋さんが減っているという
それはネット販売隆盛のせいらしい

僕はネットもよく利用するけれど、本屋さんも好きだ
目的もなく散歩していて、ふと健気に咲いている花を発見するような
そんな出会いがあるから

この本も書店で何となく目に入ってきて、タイトルが気になった
解説などを読んでもモヒトツどんな傾向の本なのか分からなかった
主人公の祖父の戦争体験らしい
でも卵を探すってどうゆうこと?
ハヤカワ文庫だから、ミステリなのかな
でも文庫で900円だし、つまらなかったら・・・
など考えて結局購入には至らなかった

その後も、次に読む本を物色するたびに、下位ノミネートとして手にとってはまた棚に戻したりした
しかし、どうしても気になって、ある日思い切って買ってみた

失敗してもいいや、と覚悟を決めて

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2011年 マイ読書界を振り返る

2011年はコミックも含め約60冊の本を読んだ。
毎年の目標は100冊なので、それは達成できなかったが、自分としてはよく読んだ方だと思う。
読みっぱなしも惜しいので、振り返ってみる。

書籍の一覧は右コラムの 2011年読書記録 を参照してください。

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